NEWS 2018/07/14
ロカビリーといったらリーゼントで、メタルといったらスキンヘッドかロングヘア。そしてパンクといったら、モヒカンだ。まあ、ロックを髪型で表現するなんて興ざめだといわれそうだし、メタルライブで七三分けの頭で坊主とロン毛に囲まれても、パンクライブでビートルズカットでモッシュピットの勝者になってもそれはそれで激ロックだし、ザ・クラッシュのジョー・ストラマー名誉教授だって、こんな金言をのたまったわけだ。「パンクはスタイルじゃない、アティチュードだ」。 しかし、スタッズだらけの汗臭い革ジャンを着て擦り切れたシャツをわざと安全ピンでとめるのも、立派なパンクじゃないのか? やはりパンクはスタイルを気にして上等なんじゃないか? 時代の流れはいま確実にパンクではない(と思う)が、そんなことは今更よい。長年温めてやや腐りかけてきた時代遅れの疑問を、毛先を天頂へとおっ立てて40年になる筋金入り永遠パンクボーイに解決してもらおう。「パンクはスタイル、それともアティチュード?」 UKハードコア・パンクの原石「G.B.H.」と40年ツンツン頭のフロントマン 1970年前半の初期パンクといえば、セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュ、ザ・ダムドのロンドンパンクや、それ以前に大西洋の向こう側で咆吼していたザ・ラモーンズ、ニューヨーク・ドールズ、ザ・デッドボーイズのニューヨークパンク。これに対し、79年から80年代に生まれた後期パンクは、パンクより激しさを増したハードコア・パンクだ。代表格が、UKハードコア・パンクバンド御三家と呼ばれるディスチャージ、エクスプロイテッド、そして今年結成39年を迎える「G.B.H.(ジー・ビー・エイチ)」である。 彼らUKハードコア・パンクスたちが、いわゆる「色つきモヒカンヘア」「鋲つき革ジャン」「ドクターマーチンのコンバットブーツ」を取り入れて、パンクファッションを視覚化した(幼...