NEWS 2022/11/17
11月9日、アヴリル・ラヴィーン来日公演の東京会場となった東京ガーデンシアターには多くのファンが詰めかけ、約8年ぶりとなるライブパフォーマンスを心待ちにしていた。開演前の会場にはGreen Dayやblink-182、Simple Plan、Yellowcard、The All-American Rejectsといった1990年代後半から2000年代前半を彩る懐かしいポップパンクの名曲群が流れており、近年のポップパンクリバイバルの流れを改めて実感する。 画像ページはこちら だが、今回の来日公演には、そうしたリバイバルの流れ以上に大きな意味が存在していたように思う。それは、「キャリア史上最も苦しい日々を乗り越え、再評価の勢いと共に帰還を果たした、偉大なるアイコン=アヴリル・ラヴィーンの復活」だ。 まずは、近年のアヴリルを巡る再評価について簡単にまとめておきたい。1990年代後半から2000年代前半にメインストリームを席巻したポップパンクのムーブメントにおいて、自らが手掛けた楽曲によって10代半ばで驚異的なブレイクを果たしたアヴリルの登場は、当時の音楽シーンや若者に対して、紛れもなく絶大な影響を与えていた。リバイバルの動きにおけるもう一人の重要人物である、Paramoreのヘイリー・ウィリアムスは自身のポッドキャスト番組において次のように語っている。 「もし、アヴリル・ラヴィーンがいなかったら、音楽レーベルがParamoreにチャンスを与えることはなかったと思う。アヴリルは、いわゆるバブルガムポップではない音楽に興味のある若い女性に対して、確かに道を開いてくれたんだ」(※1) その言葉を証明するように、ホールジーやビリー・アイリッシュ、オリヴィア・ロドリゴといったポップアーティストから、サッカー・マミーやスネイル・メイルといったインディロックシーンを中心に活躍するアーテ...
記事が移動しました。新しいURL: https://realsound.jp/2022/11/post-1185281.html