Mayday ParadeのフロントマンであるDerek Sandersが新しいソロEP『The Heavy Box』をリリースしました。5曲というコンパクトなサイズではあるが、感情と力強いソングライティングがぎっしり詰まった力作だ。初めてのソロEP『My Rock and Roll Heart』が5つのアコースティック・カバーで構成されたのに対して、『The Heavy Box』は5つの新曲で構成されており、Derekが率直な気持ちを綴り、歌っている。さらに、2007年にMayday Paradeを脱退した元メンバーであるJason Lancasterとの共作も注目だ。 「Home」で始まる『The Heavy Box』は、エモーションと輝かしい未来が融合した完璧なEPである。地元タラハシーのバンドGoodbye LoveのMike Hansonをフィーチャーした「With You On The Ground」は、2000年代初頭にタイムスリップしたような感覚を味あわせてくれる。2人の歌声は、エネルギッシュなアコースティックギターに支えられ、生々しく儚げだ。一方、EPの3曲目「True Story Of The Boy Whose Exploits Panicked A Nation」は、Derek Sandersがこれまでやったことのない曲調であり、アカペラのボーカルとシンプルなギターによって支えられた印象的なトラックである。 EPのクロージングを飾るのは、ファンに愛されること間違いなしの「Howell Canyon」と、DerekとJasonの声を一緒に聴くことがどれだけ懐かしかったかを思い出させる美しい「For Dear Life」である。物悲しいピアノ、儚げな歌詞、力強いボーカルで彩られたこの曲は、短くも感情的なEPにぴったりの締めくく...