【2024年下半期】胸を熱くさせたメロディック・ポップパンクの名曲まとめ

  全ジャンルがトレンドで、そして同時進行で進化した2024年。All Time LowやSimple Planといったバンドに代表されるようなネオン・ポップパンクがリバイバルし続けていたり、The Story So Far以降、Knuckle PuckやReal Friendsといったサッド・ポップパンクの次世代バンドが続々登場したり、それらは何重にも複雑に重なり合い、新たなトレンドになっていく。そんな時代の中で、Knuckle PuckやReal Friendsに代表されるサッドな質感を持つメロディック・ポップパンクも歴史を積み重ねていく中でさまざまな変化が起こっている。2024年下半期にリリースされたこれらのスタイルのバンドのシングルを中心に、印象的なものをピックアップしていく。       ︎Knuckle Puck 「On All Cylinders」 2023年にリリースしたアルバム『Losing What We Love』発表後、初となる新曲「On All Cylinders」は、前進すること、特に最も孤独を感じる時について歌った曲であり、慣れ親しんだものへの賛辞であると同時に、永遠に同じでいられるものなどないことについて書かれている。結成から13年、初期からほとんど変わることのないエモーションはそのままに、「On All Cylinders」はMotion City Soundtrackを彷彿とさせる淡いシンセをうっすらと被せ、楽曲後半に向けてエネルギーを高めていくドラマティックな楽曲構築で聴くものを引き込んでいく。Knuckle Puckとしての楽曲制作に進化を感じられる1曲である。またこのシングルはMotion City Soundtrackが久々にシングルをリリースしたこともあって、重要な意味があるようにも思えた...

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