2025年ブレイク候補! 女性ボーカル・ポップパンクの注目アーティスト9選 +α

  現代ポップパンクの男女比率は、依然男性比率の方が高いが、近年女性ボーカルをフロントマンとするバンドや、女性のみで構成されるポップパンク・バンドも続々と登場してきている。中でもMeet Me @ The Altarはメンバー全員が女性で、ポップパンクが白人男性の恋煩いの歌詞ばかりではないとコメントし支持を集めた。女性の日常的な心情、社会的な立場から感じられる葛藤や怒りというのは、ほとんどメインストリームの一部の女性シンガーソングライターによって発せられてきたが、今ではローカル・シーンにおいてもそうしたメッセージを持つバンドが当たり前に存在し、ライブの最前列が女性たちによって埋め尽くされ、熱気を帯びている映像を目撃することも珍しくない。男女比率を均等にするために彼女たちがアーティストとしてステージに立っているわけではないことは分かりきったことであるが、様々な立場のフロントマンを擁するバンドが、様々なメッセージを発言することが珍しいことではなく、平等にシーンに受け入れられるような土壌が築かれていけば、素晴らしいことである。ここでは、ポップパンク全体の中から女性フロントマンを擁するポップパンク・バンドの楽曲の中から優れた楽曲/作品をピックアップしてみたいと思う。     ︎Honey Revenge 「Medicine」 2023年にデビュー・アルバム『Retrovision』をThriller Recordsからリリースしたカリフォルニア・ロサンゼルスのポップロック・デュオ、Honey Revenge。2024年にはアルバムの好評を受け、デラックス・エディションを発表し、その中に未発表だった「Medicine」が収録された。伝統的なエモロック/ポップのメロディとR&Bのテイストも内包されるこの楽曲は、ボーカリストDevin Papadol...

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