Ken Yokoyamaの今の強さをありのまま表出する『Indian Burn』 ツアー初日に再確認した新曲のパワー

 Ken Yokoyamaの8thアルバム『Indian Burn』が届いて約半月。渋谷 Spotify O-EASTで行われたツアーの幕開けを見た。初披露の曲が多く、観客はノリを掴みきれず、演者もまた緊張が解けずに硬くなる、というのはツアー初日によくある話。この日もその様子がなかったわけではないが、それはシンガロングの浸透率とか、揉まれていくうちにだんだん仕上がっていく空気、みたいなものを指す。楽曲そのものが成長途中、まだまだこれから響き方も変わってくるでしょう、という感覚がまったくないことに驚いた。  逆に言うならすでに完成している。フルで想いを込め、最も効果的な形に仕上げ、ここぞというタイミングでぶっ放す。そんな新曲しかなかった。『Indian Burn』。驚きの冒険や新境地をあまりアピールしないこの傑作は、Ken Yokoyamaの今の強さを、ありのまま表出するものになっているのだ。  先発のゲストは10-FEET。「やろうぜ、派手に!」と煽るところから始まる今年一発目のライブだ。40分に満たずサクッと終わるステージだったが、名曲「RIVER」から「第ゼロ感」につなげる中盤はさすがの貫禄。O-EASTの距離で見ていいものなのか、とも感じられる。ただ、残り時間に追われるラストに楽曲の短縮バージョンを次々と連打、予測不可能な笑いと興奮で駆け抜ける様は、変わらない「愛すべき隣の兄ちゃん」そのものである。のちのMCで横山健も語っていた。あいつらはライブハウスを背負って紅白に出たんだよ、と。  転換後、Ken Yokoyamaの開始前には、アルバムジャケットの西部劇風イラストに〈INDIAN BURN TOUR 2024〉の文字を載せたバックドロップが掲げられる。これまで、遡れば横山健のソロとして始まった活動が4人バンドになった段階から、手書きの文字がひょろひょろと踊る〈Ke...

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