政府が新型コロナウイルスに対する基本的対処方針を改定したことを受け、1月末より徐々に「マスク着用の状態であれば大声を出すことが可能」になり始めた日本の音楽ライブシーン。各自治体との交渉次第とはいえ、首都圏ではこの2週間ほどさまざまなライブ会場で観客の声援や“合唱”を耳にする機会が増えている。3月13日からは屋内外問わず、マスク着用が個人の判断に委ねられることになるなど緩和傾向が進みつつある今、すべてが“元通り”というわけではないが、この状況にようやく“戻ってきた”と感じる方も多いことだろう。 そんな中、この半年ほどで海外アーティストの来日公演も少しずつ増え始めており、「これも行きたいし、あれも行きたい。でもチケット代が……」と嬉しい悲鳴を上げる機会も少なくない。すでに、『FUJI ROCK FESTIVAL』や『SUMMER SONIC』といったお馴染みの音楽フェスへの海外アーティスト出演もアナウンスされ、この春以降さらに歓喜の声を上げることになるはずだ。 その来日アーティストの中には再結成を果たした大物バンドや、しばらく活動を止めていた再始動バンド、主要メンバーの再加入で注目を集めるバンドも複数存在する。海外ではロック低迷と言われ続ける昨今、いまだにロックバンドに対する支持が強い日本で、そういったバンドたちの来日公演がどのように受け入れられるのかも気になるところ。本稿では、奇しくも“コロナ明け”間近の日本で2月以降に来日する再結成/再始動/再加入バンドに注目しつつ、ライブの見どころについて触れていきたい。 Red Hot Chili Peppers『Californication』 まず、直近の2月15、16、18日に来日公演を控えているPavementについて。現在はソロでも活躍するスティーヴン・マルクマス(Vo)を中心に、90年代に活躍した彼らは、そのローファ...
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